2009年8月24日 (月)

フェアリーリング

 こんにちわ!スウェーデン金沢工務の@T.Nです。

フェアリーリングって言葉、聞いたことありますか。妖精の輪といわれるこの現象、実はキノコが一定の輪を描いてニョキニョキと生えてきた状態を言う言葉で、よくこのリングをつくるキノコのひとつに、ベニテングタケというキノコがあります。テングタテの仲間のキノコで、笠の表面に白いササクレ状の突起が沢山ついている派手なキノコ。

 「派手なキノコには毒がある」の言い伝えの通り、テングタケの仲間は数ある毒キノコのなかでも最も毒性が強いキノコのオンパレードで、その最たるものは、ドクツルタケと言われるキノコで、別名「殺しの天使」と呼ばれ恐れられているキノコで、このキノコ一本で数人が死亡するという強い毒性をもっています。残念なことに、わが国でも毎年このキノコの中毒による死亡例が報告されている、とっても怖いキノコです。そのテングタケの中にあっては比較的毒性が低い部類に入るのが、今回紹介するベニテングタケで、主にシラカバやモミといった針葉樹の森に、まるで妖精が輪を描いてダンスを踊っているかの様に輪生します。当然、我がスウェーデンの森にも沢山生えているキノコで、いにしえの昔、かのヴァイキングが戦に出る前に、このキノコの持つ毒性のひとつのムスカリンという成分を利用して、興奮剤として食していた歴史があるほど、北欧各地で親しまれているキノコです。我が国では、長野県の一部で食用にしている地域がありますが、いずれもお酒に酔っぱらった様な症状がいい?とのこと。また、シベリア各地では、酩酊薬やシャーマンの変性意識状態をつくるために用いられたりと、万国共通の使われ方が面白いですね。私も少し口にしたことがありますが、確かに顔が火照って、お酒を飲んだときの様な状態になりましたが、それ以上にこのキノコ、非常に美味しいキノコで、イボテン酸というグルタミン酸の16倍もの旨み成分を含んでいるとのことです。

 それでは何故このキノコに「妖精」の称号が与えられたかということですが、容姿もしかりですが、先に述べたこのキノコのもつ毒性が、何か姿かたちの無いものに惑わされているかの様に思えるところから、妖精に魔法をかけられた風に思えたところがこの曰くの様です。

 丁度日本の7月~8月頃、雑木林の林縁なんかでこのキノコを見かける機会があると思いますので、もし見かけたらその姿に北欧の風景を重ねてみてはいかがですか。但し、毒性が弱いと言っても、決して口にすることは控えて下さい。僅かではありますが、死亡例もありますので!

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2008年12月15日 (月)

北欧風タラチリ

 こんにちわ。スウェーデン金沢工務の@T.Nです。

北陸の冬の味覚といえば、カニやブリといった海鮮物が思い浮かびますが、タラというのも地味ではありますが、鍋物の準主役的な存在感を示していると思います。そのタラを使った、スウェーデンというか広く北欧全体に知られた料理があります。

 地元では「リング・コッド」といわれる、どちらかと言えば「スケソウタラ」に近いタラと、まるのままの小たまねぎ、ジャガイモを一緒に、タラの内臓や骨もすべて鍋に放り込んで煮込んでいきます。味付けは塩・コショーのみのシンプルな鍋ですが、タラからの旨味が存分に出て、あっさりはしていますが深みのあるスープに仕上がっています。食べる直前にみじん切りにした、ニンニクを散らすと一段と身体が温まり、厳しい寒さが続く北欧の冬を乗り切る大切な家庭料理です。

 タラ鍋を食べる度に思い出される、ノルウェーはバイキングの末裔の村で食べた「リング・コッド・ベース」を忘れずにはいられません。

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